箱根は、他の温泉地と異なり、箱根という一つの温泉街があるわけではありません。
箱根湯本、強羅、小涌谷、大涌谷、仙石原など、たくさんあるエリアを合わせ、「箱根」と呼ばれています。
それぞれが離れていて、広大なので、何らかの交通手段を使って回ることになります。
そうなると、初めて箱根を訪れる方にとっては、箱根観光をしたいと思っても、何に乗って、どう回っていいのか悩んでしまいませんか?
箱根を回るとなれば、公共交通機関、車を使うのが一般的です。
ですが、箱根初心者の方には、公共交通機関で回るのをオススメします。
国内、海外問わず、頻繁に旅に出る私が、箱根初心者にオススメの箱根の回り方をお伝えします。
この記事を読むと、初めての箱根でも効率的に、かつキレイな景色を眺めながら、お得に観光できます。
オススメの移動法
オススメは、公共交通機関を利用する方法です。
もちろん、荷物が多い、身体的理由などあれば、その限りではありません。
車の方が良い場合もあります。
ただ、特に理由がない場合は、公共交通機関を使って回ることをオススメします。
特に、箱根フリーパスを使っての観光がオススメです。
箱根フリーパスは、小田急線の各駅から小田原駅までの往復乗車券と、箱根エリアの様々な交通機関が乗り降り自由なフリーパスがセットになった券です。
小田急線の往復が入っていない、小田原駅発のパスもあります。
箱根エリアでは、
- 箱根登山線
- 箱根登山バス(指定区間のみ)
- 箱根登山ケーブルカー
- 箱根ロープウェイ
- 箱根海賊船
- 小田急ハイウェイバス (指定区間のみ)
- 東海バス (指定区間のみ)
- 観光施設めぐりバス (箱根登山バス)
など、多数の交通機関に乗車でき、これらを使って一筆書きで、効率よく観光することができます。
そして、交通機関自体も、観光スポットといっても過言ではありません。
前後進行方向が入れ替わるスイッチバックを利用した登山鉄道であったり、ケーブルカー、火山を間近に眺められるロープウェイ、芦ノ湖を横断する海賊船、全て楽しめます。
また、箱根にある約70の施設で割引を受けることができます。
これだけのメリットがあって、以下の料金(大人ひとり)なのでお得です。
発駅 | 2日間 | 3日間 |
新宿 | 6,100円 | 6,500円 |
町田 | 5,820円 | 6,220円 |
藤沢 | 6,050円 | 6,450円 |
小田原 | 5,000円 | 5,400円 |
このパスを使うと、箱根の観光地を楽しい乗り物に乗り、ほぼ一筆書きで、お得に観光できるのがメリットです。
箱根フリーパスの購入先のリンクはこちらから。
以下が、オススメの巡る順番です。
- 小田原駅 箱根登山線 箱根湯本行きに乗車
- 箱根湯本駅 箱根登山線 強羅行きに乗車
- 強羅駅 箱根ケーブルカー 早雲山行きに乗車
- 早雲山駅 箱根ロープウェイ 大涌谷行きに乗車
- 大涌谷駅 箱根ロープウェイ 桃源台行きに乗車
- 桃源台駅 海賊船 元箱根港または箱根町港行きに乗船
- ( 仙石原 )
- 元箱根港または箱根町港 箱根登山バス 箱根湯本行きに乗車
- 箱根湯本駅
観光ルート
観光ルートの詳細を解説します。
仙石原に行くかどうかによりますが、ほぼ一筆書きで箱根の玄関口 箱根湯本に戻ってくるコースです。
小田原駅
小田急ロマンスカー以外で来られた方は、こちらで箱根登山線箱根湯本行きに乗り換えて、箱根湯本駅に向かいます。
ロマンスカー利用の方は、ダイレクトに箱根湯本駅まで行くことができます。
小田原も観光したい方は、小田原の観光もしましょう。
以下に、小田原の観光スポットを記載しておきます。
- 小田原城
- 報徳二宮神社
- かまぼこ通り
- 御幸の浜
- 小田原文学館
- ミナカ小田原
箱根湯本駅
箱根の玄関口、箱根湯本です。
小田急ロマンスカー、箱根登山鉄道、箱根登山バス等の交通機関が集まる駅です。
ここで、箱根登山線の強羅行きに乗り、強羅駅に向かいましょう。
箱根湯本から強羅までの8.9kmを約40分かけて走ります。
ゆっくりと山間の緑の中を走り、とても清々しい気持ちになれます。
また急勾配を登るため、スイッチバックという方式をとっており、進行方向が入れ替わりながら、山を登って行くのもおもしろいところです。
もちろん、箱根湯本では観光することもできます。
箱根湯本には、以下のような観光地があります。
- 箱根湯本駅前商店街
- 早雲寺
- 玉簾の滝・飛烟の滝
- フォレストアドベンチャー箱根
- 箱根湯寮
- 各旅館・ホテルの日帰り温泉
強羅駅
強羅は箱根でも有数の温泉場で、大涌谷から引いてきた乳白色の酸性・硫酸塩泉、早雲山から引いてきた単純硫黄泉や、塩化物泉、炭酸水素塩泉、単純温泉など様々な湯があります。
また高級別荘地であった雰囲気も残すエリアです。
ここから箱根登山ケーブルカーに乗り換え、早雲山に向かいましょう。
強羅駅から早雲山駅までの標高差209mを、約10分かけて登って行きます。
ケーブルカーの乗車を楽しんでください。
また、強羅での観光おすすめスポットを、以下に記載しておきます。
- 箱根強羅公園、箱根クラフトハウス
- 箱根美術館
- 各旅館・ホテルの日帰り温泉
早雲山駅
ケーブルカーの終点です。
ケーブルカーを降りたら、箱根ロープウェイに乗り、大涌谷駅に向かいましょう。
ロープウェイが、大涌谷に近づくにつれ、眼下に噴煙が立ち込める景色が見えるようになります。
早雲山駅周辺に、観光地はあまりありませんが、早雲山駅に展望テラスや足湯、ショップなどを備えた「cu―mo箱根」があります。
大涌谷駅
大涌谷は、箱根観光のハイライトです。
大涌谷は、3千年ほど前に神山が水蒸気爆発を起こしたときの爆裂火口跡です。
冠ヶ岳山麓で白い噴煙を上げ、今も火山活動を続けています。
ここから、再び箱根ロープウェイに乗り、桃源台駅に向かいましょう。
晴れた日には、目の前に雄大な富士山、眼下に芦ノ湖を眺められます。
夕方には、夕日で赤く染まった山肌や芦ノ湖を見ることもできます。
以下、大涌谷の観光スポットです。
- 大涌谷
- 大涌谷自然研究路
- 箱根町立 箱根ジオミュージアム
桃源台駅
箱根ロープウェイで下った湖畔にある駅が、桃源台駅です。
こちらに桃源台港があり、芦ノ湖の箱根海賊船に乗船することができます。
また、こちらから箱根登山バスで仙石原に向かうこともできます。
一筆書きで進むのであれば、ここから箱根海賊船に乗り、箱根町港または元箱根港に向かいましょう。
しかし、仙石原にはいろいろな観光スポットがあるので、一時一筆書きルートから外れて、仙石原に向かうのもオススメです。
桃源台港周囲には、以下の観光スポットがあります。
- 箱根ビジターセンター
- 湖尻園地 (白百合台、野鳥の森、花の広場、湖畔ふれあい園地など)
- 芦ノ湖
( 仙石原 )
すすき草原、美術館、レストラン、カフェなどで有名な高原リゾート地、仙石原です。
仙石原は見どころ満載です。
仙石原を観光し終わったら、箱根登山バスで桃源台港に戻りましょう。
仙石原の観光スポットは、以下です。
これらの場所は、箱根登山バスや観光施設めぐりバスで、アクセスすることができます。
- 仙石原すすき草原
- 箱根湿生花園
- 箱根ガラスの森美術館
- ポーラ美術館
- 箱根ラリック美術館
- 各旅館・ホテルの日帰り温泉
箱根町港または元箱根港
箱根町港、元箱根港、いずれか好きな方で船を下船してください。
箱根町港と元箱根港の間は、1.5kmほどで、その間に以下にまとめたような観光スポットが点在しています。
観光スポットに立ち寄りながら、散歩を楽しみましょう。
散歩コース (箱根町港から元箱根港に向かった場合)
- 箱根駅伝ミュージアム
- 箱根関所・箱根関所資料館
- 恩賜箱根公園
- 箱根旧街道杉並木
- 箱根芦ノ湖成川美術館
- Bakery&Table 箱根
歩くのが大変であれば、箱根町港周辺、元箱根港周辺のどちらかのみ観光するもの良いと思います。
箱根町港周辺
- 箱根駅伝ミュージアム
- 箱根関所・箱根関所資料館
- 恩賜箱根公園
- 箱根やすらぎの森
元箱根港周辺
- 箱根旧街道杉並木
- 箱根芦ノ湖成川美術館
- Bakery&Table 箱根
- 芦ノ湖テラス
- 箱根神社
散歩が終われば、箱根町港もしくは元箱根港に着いていると思いますので、そのあとは、箱根登山バスで箱根湯本駅に戻ります。
箱根湯本駅
箱根の玄関口 箱根湯本駅に戻ってきました。
最後に、箱根湯本駅前商店街でお土産を見て帰りましょう。
まとめ
今回は、箱根が初めて、もしくはほとんど行ったことのない方向けに、どんな交通手段で、どう回ると良いかをまとめました。
オススメは、箱根フリーパスで回る方法です。
以下のポイントがあるため、車よりもオススメです。
- 公共交通機関で回ると、一筆書きのようにスムーズに移動できる
- 交通機関自体が多種多様で、おもしろい
- 箱根フリーパスを利用すると、コスパ良く移動できる
- 箱根フリーパスで、多くの施設で割引を受けられる
しかし、目的地に最短で着きたい、箱根全体を回る必要がない、荷物が多い、身体的な理由がある、車の運転が好きなど、車が良い場合もあると思います。
中には、バイクが好きな方もいらっしゃるかもしれません。
様々な交通手段がありますが、今回の記事を参考にして、ご自身にあった方法を選び、ぜひ箱根旅行を満喫してみてください。
では、よい旅を!