八丈島を旅したいけれど、どんなところをどう回っていいか迷っていませんか?
八丈島を初めて旅する方、あまり訪れたことがない方、久しぶりに行く方で、観光スポットがわからない、観光スポットはわかったけれど、どう回るのがいいかわからないと悩まれることもあるかと思います。
国内、海外問わず、頻繁に旅に出ることが多い私が八丈島にどんな観光スポットがあり、どう回るのが良いかを解説します。
この記事を読むと、八丈島を訪れるときにどこをどう回ればいいか悩まなくても済みます。
初めに
今回は、八丈島の観光スポットをまとめ、それらをどのように回るかを解説しています。
前半では観光スポットを紹介し、
後半では、飛行機利用の1泊2日で、1日目朝に到着し、2日目の夕方に帰る場合、
船利用の2泊3日(船中1泊)で、2日目朝に到着し、3日目朝に帰りの船に乗る場合を想定し、観光コースの例を組みました。
観光にはレンタカーの利用を想定しています。
バスでの観光は、本数が少なく効率が悪くなってしまい、レンタサイクルでは島内の道のアップダウンが厳しいため、回れる範囲が限られてしまいます。
このため、レンタカーの利用をオススメします。
これからあげる観光スポットや観光コース例を参考に、観光プランを考えてみてください。
*それぞれの施設の営業時間、入場料など、詳細は変更になることがあるので、各施設のサイト等で最新の情報を確認してください。
観光スポット
まず観光スポットを紹介しますね!
八丈植物公園、八丈ビジターセンター
熱帯、亜熱帯性植物が数多く繁り、多くの野鳥がいる南国ムード豊かな公園です。
まずこの植物園の中にあるビジターセンターを訪れることをオススメします。
こちらでは、八丈島の成り立ち、自然史を学ぶことができます。
これから観光する島の歴史を知っておくと、回るのがより楽しくなりますよ。
このため、植物園西側、メインエントランス近くのP1駐車場に車を止めることをオススメします。
ビジターセンターを見終わった後は、植物園を散策しましょう。
22haもある広大な園内には、熔岩原に数多くの亜熱帯植物が繁り、鳥のさえずり、虫の鳴き声が聞こえ、本土を離れ南国に来たことを実感させられます。
また園内では、小型の鹿の”キョン”が飼育されており、愛くるしい姿を見ることができます。
私は、この植物園の”八丈の森”、”世界の森”、”学習の森”が遠い異国に来たような気分になり、八丈島の観光スポットの中でも最も好きかもしれません。
八丈島歴史民俗資料館
こちらでは、八丈島の歴史や人々の暮らし、流人の文化などを学ぶことができます。
先ほどの八丈植物園のビジターセンターと合わせ、八丈島の知識を増やして、観光するとおもしろくなりますよ。
現在、八丈支庁内の展示ホールで資料館がオープンしていますが、令和6年11月30日で閉館となり、令和7年10月1日に旧八丈島歴史民俗資料館でリニューアルオープン予定です。
http://www.town.hachijo.tokyo.jp/kakuka/kyouiku/rekimin.html
閉館及び開館情報:https://hachijo.info/info/?p=22375
廃墟ホテル ”八丈オリエンタルリゾート”
日本三大廃墟と言われている”八丈オリエンタルリゾート”が、八丈島にあります。
1968年に八丈ロイヤルホテルとして開業し、プレシアリゾート八丈、八丈オリエンタルリゾートとなり、2006年に廃業しました。
1960年代には、八丈島は日本のハワイと呼ばれ、観光客が多く訪れていました。
しかし、海外旅行に行くことのできなかった時代が終わったことや、沖縄返還などもあり、次第に観光客が減っていき、経営が厳しくなり廃業に至ったようです。
その廃墟を海沿いの道路から見ることができます。
巨大なホテルの廃墟は圧巻です。
廃墟への立ち入りは禁止されているので、立ち入らないようにしてください。
底土港(そこどこう)、底土海水浴場(そこどかいすいよくじょう)
東海汽船 東京〜八丈島間、伊豆諸島開発株式会社 八丈島〜青ヶ島間の船が発着する港です。
港には、底土船客待合所があり、東京からの船が到着する8:45~9:45頃に観光案内窓口も開いています。
建物の3階に上がると、港、隣接する底土海水浴場を眺めることができます。
底土海水浴場は、島では数少ない砂浜の海水浴場です。
他のほとんどの海水浴場は岩場であるため、人気のある海水浴場です。
八重根のメットウ井戸
1880年頃に掘られた、上部約20m、下部約6〜8m、深さ約8mほどの大きな井戸です。
螺旋状に下る道が”ギンタカハマ”という巻貝に似ており、このギンタカハマを八丈方言でメットウというため、メットウ井戸と呼ばれています。
水道が敷設される戦後まで、飲料水や畜産、養蚕、酒造などの産業に使われていたようです。
八重根港の北側、都道216号線の側にあります。
大里の玉石垣
ひとつの石の周りに6つの石が配置される六方積みという手法で積み上げられている石垣です。
流人が生活の糧を得るために、海岸から玉石をひとつひとつ運んできたと言われています。この辺りは石垣と昔ながらの住宅が相まって、南国のムードが漂い、異国に来たかのような雰囲気です。
訪れるべき観光スポットの一つです。
登龍峠展望台(のぼりょうとうげてんぼうだい)
八丈富士、八丈小島、底土港、神湊港、三根市街を一望できる、八丈島でも一、二を争う絶景スポットで、新東京百景にも選ばれています。
天気が良い日には、三宅島や御蔵島が見ることができます。
曲がりくねった坂道を登ったところにある峠で、下から見上げると龍が登っていくかのように見えるため、登龍峠と名前がつけられました。
名古の展望台
太平洋、洞輪沢湾の美しい海と小岩戸ヶ鼻の断崖絶壁を眺めることができる展望台です。
晴れていれば、青ヶ島まで見えることもあります。
展望台の奥には、亜熱帯の植物が生い茂り、そこを抜けると”みはらし台”もあります。
私は、この断崖絶壁と海の景色がハワイのように見え、近くの亜熱帯の植物も相まって、海外旅行をしているかのような気分になりました。
末吉温泉 みはらしの湯
太平洋と八丈島の断崖を見渡す絶景露天風呂がある温泉です。
露天風呂は2つあり、奇数日と偶数日で男女が入れ替わるようになっています。
夜には、満点の星空を見ながら温泉に浸かることもできます。
八丈島にいくつもある温泉の中で、オススメの一つです。
こちらは有料(大人500円、小学生200円)です。
硫黄沼、唐滝(からたき)
緑豊かな三原山にある沼と滝です。
鳥の鳴き声が聞こえる中、山歩きをして、硫黄沼、唐滝に向かいます。
硫黄沼は、硫黄成分が含まれ、日によって色が青緑や黄土色に変化する沼です。
硫黄沼からさらに先に進むと、常に水が流れている滝としては八丈島最大の唐滝があります。
周りには美しい緑色の苔が繁茂しています。
むかしのとみじろうの脇にある側道に入り、三原山山頂方面に車を進め、途中の分岐点(小さな看板があります)の少し先に硫黄沼、唐滝に向かう方向けの駐車場があります。
*硫黄沼から唐滝までのルートは、土砂崩れの影響で現在通行不能となっているようです。
現在は硫黄沼まで行くことができます。
最新の状況は、下記八丈島観光協会のサイトで確認してください。
また山歩きの服装が必要なので、こちらも八丈島観光協会のサイトを参考にしてください。
裏見ヶ滝
亜熱帯の森のような散策路を進むと、「滝を裏側から見る」ことができる”裏見ヶ滝”があります。
こちらも日本にいることを忘れてしまいそうな風景です。
裏見ヶ滝温泉
繁茂する草木に囲まれた、森の中の温泉です。
柵の方まで進むと、眼下には滝もあります。
この自然に囲まれた贅沢な温泉、なんと無料です。
八丈島にいくつもある温泉の中で、オススメの一つです。
ぜひ訪れてみてください。
ちなみに水着着用の男女混浴となっています。
浴槽の側に男女共用の鍵のかかる脱衣所、駐車場の側に男女別の着替えができる公衆トイレがあります。
浴槽の脇には、体を流すことができる水道(お湯は出ません)があります。
大坂トンネル展望台
目の前に八丈富士、八丈小島、南原千畳敷が広がる、八丈島でも一、二を争う絶景スポットです。
夕日もとても美しい場所で、夕方に訪れるのもオススメです。
訪れるべきスポットです。
八丈ストア
三根地区にある八丈島で最大級のスーパーです。
こちらでおみやげを買ったり、夕食後の部屋でのおつまみやお菓子などを買ったりするのもオススメです。
下にあげる”スーパーあさぬま”とは商品がやや異なるので、両方訪れてみることをオススメします。
スーパーあさぬま
大賀郷地区にある八丈島で最大級のスーパーです。
こちらでおみやげを買ったり、夕食後の部屋でのおつまみやお菓子などを買ったりするのもオススメです。
上にあげた”八丈ストア”とは商品がやや異なるので、両方訪れてみることをオススメします。
東京島酒・自然派ワインの山田屋
八丈島、他の伊豆諸島、小笠原の酒、食品、他にビールやワイン、おつまみなど多くの商品を揃える酒屋さんです。
八丈島の焼酎、リキュール、ジュース、食品、調味料など多数の特産品が置いてあるので、飲食物であれば、こちらでおみやげを探すのがオススメです。
八丈焼酎は全種の取り扱いがあります。
また、飲食できるスペースが併設されているので、お酒を飲んだり、オリジナルのドリンクやスイーツをいただいたりすることもできます。
ジャージーカフェラテ、牛乳、パッションフルーツジュース、明日葉ソフトクリーム、塩ソフト、くさやパフェなど、いろいろな商品があります。
ホタル水路
5月下旬から9月下旬頃は、ホタルを観賞することができます。
ホタル水路は街の中心から近いので、タイミングが合えれば、ぜひ訪れてみてください。
八丈服部屋敷
江戸時代に幕府への年貢として納める絹(黄八丈)を運ぶ御用船の預かり役にあった服部家の屋敷跡です。
こちらでは、流人などの故郷の歌や踊りと樫立地区独特の踊りが混ざった”樫立踊りと八丈太鼓”の上演があります。(有料 大人350円 子供200円)
午前10時に開演ですが、行われている日が限られているので、服部屋敷のサイトで確認してから訪れてください。
他にも、樹齢数百年のソテツを始め亜熱帯の植物や玉石垣の庭などの見どころもあります。
足湯きらめき
目の前に太平洋を望む、無料で入ることができる足湯です。
観光の途中、ちょっと立ち寄るのに最適です。
私は見たことがないですが、ザトウクジラが見えることもあるようです。
すぐ側にトイレもあります。
八丈富士ふれあい牧場
八丈富士の中腹にある牧場です。
のんびりと草を食む牛を見たり、展望台から三原山や眼下に広がる街並み、空港、島の東西に広がる海を眺めたりすることができます。
アイスクリームやプリンなどが販売されることがありますが、ゴールデンウィークや夏休みなどの限定となっています。
時期が限定されており、牧場らしい飲食をすることはなかなか難しいですが、景色が素晴らしいので、オススメの場所です。
八丈富士お鉢巡り
八丈島にある伊豆諸島最高峰(標高854m)の八丈富士に登ることができます。
山頂には、すり鉢のようになっている断崖絶壁の火口があり、その火口の周りを一周する”お鉢巡り”ができます。
海はもちろん、八丈小島、八丈の街並みを360°のパノラマで見ることができます。
お鉢巡りのルートから10分ほど火口の方に下ると、浅間神社もあります。
登山口に近い駐車場から、登山道を登り切るまでおよそ1時間、頂上をぐるっと回るお鉢巡りもおおよそ1時間、下山は45分ほどでトータル3時間くらいです。
下記のサイトに、八丈富士ハイキングMapがありますので、詳細を参考にしてください。
永郷展望台
島の北端にある展望台で、八丈小島が見えます。
この展望台から見る八丈小島は、八丈小島にある大平山の稜線が対称的に広がり、美しいと言われています。
南原千畳敷、宇喜多秀家公と豪姫の碑
南原千畳敷は、八丈富士の噴火で流れ出た溶岩が海に注いで冷えて固まったできた台地です。
夕陽の美しいスポットでもあります。
また、私は見たことはありませんが、ザトウクジラを見られることもあるようです。
宇喜多秀家公と豪姫の碑は、関ヶ原の戦いで敗れ島流しとなった宇喜多秀家と、本土に残された妻の豪姫の石碑です。
離れ離れのまま生涯を終えた2人を思い建立された像が、八丈富士をバックに立っています。
カフェ
古民家喫茶中之郷
中之郷地区、裏見ヶ滝温泉の近くにある、古民家のカフェです。
江戸時代末期からの建物には爽やかな風が吹き抜け、木々のざわめきを聞きながら寛いでいると、本土から遠く離れた島にいる実感が湧いてきます。
温泉の後に訪れ、ゆったりとした時間を過ごすと、とても気持ちが良いですよ。
住所:〒100-1623 東京都八丈島八丈町中之郷1642
電話: 04996-7-0502
八丈島ボタニカル&カフェ DRACO
八丈島で栽培された観葉植物や園芸用品を販売するお店に併設されたカフェです。
倉庫をリノベーションしたオシャレな店内で、ゆっくり寛ぐことができます。
エスプレッソベースのシアトルスタイルコーヒーが売りのお店ですが、他にもレモネード、セイロンティー、マンゴーパッションティー、チャイラテなどいろいろなドリンクがあります。
空間舎 in Long Beach 1983
緑に囲まれた気持ちの良いカフェです。
ウッディな店内、緑が見えるテラスで、寛ぐことができます。
パッションフルーツや明日葉などを使ったドリンクやデザートなどもいただけます。
八丈島ジャージーカフェ
八丈島ジャージー牛のミルクを使ったドリンクやスイーツのお店です。
ソフトクリームが人気で、朝から多くの人が来店します。
観光モデルコース例
紹介した観光スポットを回るコースを記載しておきますね!
エリアや滞在時間を考慮して、モデルコースを作りました。
このまま観光するのも良いと思いますし、滞在期間に合わせて、半日単位のブロックで自由に組み合わせて、コースを考えて頂くのも便利かと思います。
観光スポットと共に大まかな滞在時間も記載しています。
*この記事は、私の経験に基づいており、全てがこの限りではありませんので、ご承知おきください。
飛行機利用の1泊2日
(1日目朝に到着し、2日目の夕方に帰る場合)
1日目
- 9:00〜10:30 八丈ビジターセンター、八丈植物公園
- 10:40〜11:10 八丈島歴史民俗資料館
- 11:20〜11:30 八重根のメットウ井戸
- 11:40〜12:00 大里の玉石垣
- 12:10〜13:00 昼食
- 13:10〜13:20 廃墟ホテル
- 13:35〜13:50 登龍峠展望台
- 14:05〜14:30 名古の展望台
- 14:40〜15:50 裏見ヶ滝、裏見ヶ滝温泉
- 16:00〜17:00 古民家喫茶中之郷
- 17:10〜17:30 大坂トンネルの展望
- 17:40〜18:40 スーパーあさぬま、八丈ストア
- 18:50〜19:20 ホタル水路
- 19:30〜 夕食
2日目
- 10:00〜10:40 服部屋敷 (樫立踊りと八丈太鼓 10:00〜10:25)
- 10:50〜11:20 足湯きらめき
- 11:35〜12:30 昼食
- 12:50〜13:20 八丈富士ふれあい牧場
- 13:50〜14:00 永郷展望台 (長友ロード経由)
- 14:10〜14:30 南原千畳敷、宇喜多秀家公と豪姫の碑
- 14:40〜15:10 ジャージーカフェ
- 15:15〜15:45 ローカルフード&リカー東京島酒専門店 山田屋
- 16:00 レンタカー返却
*”八丈富士お鉢巡り”に行く場合は、町の中心から行って戻ってくるまで、トータル3時間半〜4時間ほどです。
半日分のスケジュールを入れ替えてみてください。
船利用の2泊3日(船中1泊、八丈島1泊)
(2日目朝に到着し、3日目朝に帰りの船に乗る場合)
1日目
東京 竹芝桟橋発 22:30
2日目
八丈島着 8:55
- 9:30〜10:30 八丈ビジターセンター、八丈植物公園
- 10:45〜11:15 八丈富士ふれあい牧場
- 11:35〜11:55 南原千畳敷、宇喜多秀家公と豪姫の碑
- 12:05〜12:25 大里の玉石垣
- 12:30〜13:30 昼食
- 13:45〜13:55 登龍峠展望台
- 14:10〜14:35 名古の展望台
- 14:45〜15:55 裏見ヶ滝、裏見ヶ滝温泉
- 16:00〜17:00 古民家喫茶中之郷
- 17:10〜17:30 大坂トンネルの展望
- 17:40〜18:40 スーパーあさぬま、八丈ストア、ローカルフード&リカー東京島酒専門店 山田屋など
- 18:50〜19:20 ホタル水路
- 19:30〜 夕食
*”八丈富士お鉢巡り”に行く場合は、町の中心から行って戻ってくるまで、トータル3時間半〜4時間ほどです。
半日分のスケジュールを入れ替えてみてください。
3日目
レンタカー返却
八丈島発 9:40
まとめ
八丈島を旅したいけれど、観光スポットがわからない、観光スポットはわかったけれど、どう回るのがいいかわからないと悩まれる方向けに、
八丈島にどんな観光スポットがあり、どう回るのが良いかを解説しました。
八丈島を初めて旅する方、あまり訪れたことがない方、久しぶりに行く方の参考になれば嬉しいです。
また、八丈島を初めて旅する方、あまり訪れたことがない方、久しぶりに行く方向けに、船で行くのが良いか、飛行機で行くのが良いかを記事にしています。
こちらの記事も参考にしてみてください。
では、よい旅を!